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アーカイブコラム

2009年1月22日

●発行者:出版文化社アーカイブ事業部
周年記念映像、資料の電子化、Web社史、データ時代に対応した周年記念コンテンツの制作

私的アーカイブズのすすめ

皆さんの知り合いのなかには、俗に言う「物持ちの良い人」が一人や二人はいることでしょう。とくに「物持ち」が良くなくても、成績表、辞令、給与明細など をきちんと保存している人は少なくないことと思います。 作家や偉人の記念館には、その人に関係するありとあらゆるものが集められ、その一部が展示公開されますが、名もなき一市民であっても、ひとつの時代を確かに生きた、その証(あかし)を後世に伝えることは意味のあることです。

子どもの頃書いた書画、初めて買ったレコード、感動した映画のチケット半券など思い出の品々、賞状、手紙、写真等々、自分だけが知っている場所に秘蔵しておくのもよいのですが、一元化してキャプション(説明書き)をつけて、まとめて保存しておけば立派な個人アーカイブズになります。掃除のたびに出てくる「なんとなく捨てがたい」ガラクタも、きちんと系統立てて整理してみると、その時々の暮らしや思いを蘇らせてくれます。それらは、後世の人にとっては、様々な研究に有用な資料群になりますし、子孫であればなおさら関心を持って見てくれることでしょう。

企業においても、誰かがとっているだろうと思って処分してしまうと、案外後から出てこないものです。ポスターやチラシ、販促用のノベルティ商品、周年行事で配布した記念品など、社史制作にあたり探してみるとどこにもなく、コレクターから、高い値で買い取ったという話しも実際にあります。広報や総務になかった資料が、OBや社歴の長い社員が私的に保管していて見つかったという事例も多くあります。整理のしにくいもの、一見つまらないものほど、あとあと残らないので希少価値が出てくるものです。

近年、多種多彩な収納用品や文具が店頭にありますので、そういったものを活用して、身の回りのものから私的アーカイブズを構築してはいかがでしょうか。わずかな費用と手間で、自分自身や会社の軌跡を形あるものにし、またそれを次代の人たちに伝えていくことができるのです。

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ヘリテージサービス事業部アーカイブ担当 中川 洋

歴史系博物館学芸員として資料の収集・管理や展示・教育業務に携わり、現職に就く。
現在は、企業および学園アーカイブのコンサルティング、プランニング、マネジメントに従事。

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