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アーカイブコラム

2009年12月11日

●発行者:出版文化社アーカイブ事業部
周年記念映像、資料の電子化、Web社史、データ時代に対応した周年記念コンテンツの制作

将来を切り拓くアーカイブ

資料を、整理・保存し、アーカイブを構築するという行為は、組織であれ個人であれ、その存在の証を残すということに他なりません。都合が悪いからと捨ててしまい、文書不存在という言い訳が通用する時代ではありません。

今を乗り切り、将来を切り拓くために必要となる判断は、過去の経験を踏まえずしてできるものではありません。経験の蓄積を物的に保証するのがアーカイブです。ある経営者は、経営は常に断崖絶壁に立たされているようなものだ、しかし、後ろには常にアイディアの宝庫がある、と言っています。

オーラルヒストリーが見直されていますが、その際の材料となる記憶もアーカイブの要素であり、歴史を再構築するうえで当事者へのインタビューは重要です。 しかし、個人の伝記であっても、記憶だけで人生を再構築し、まとめあげることはできません。当事者の記憶違いも多く、資料で事実関係を確認する必要が常にあります。創始者一個人の寿命をはるかに越え、何代にもわたって引き継がれ、展開していく組織の歴史ならばなおさらです。

日々作成され、増え続ける資料の大海のなかで、必要なものが、いつの間にか失われていることが多々あります。一方、不必要なものが捨てられずに残っていたりもします。記念誌等を編纂する際にも、資料不足でどうしても歴史の再構築が難しい時期のあることがあります。もしかしたら、その失われた資料のなかに、意思決定などに関わるかけがえのない資料があったかもしれません。

先が見えにくい時代だからこそ、長期的な経営判断や説明責任を果たすために、先をしっかりと見据えたアーカイブを整備する必要があるといえます。なぜなら、アーカイブはアイディアの宝庫なのですから。

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