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アーカイブコラム

2010年12月13日

●発行者:出版文化社アーカイブ事業部
周年記念映像、資料の電子化、Web社史、データ時代に対応した周年記念コンテンツの制作

書評「日本の公文書」

2009年に制定された公文書管理法も、2011年4月の施行時期が迫ってきました。
そこで今回は公文書管理関連の本を1冊ご紹介したいと思います。

それは松岡資明著「日本の公文書-開かれたアーカイブズが社会システムを支える-」(ポット出版、2010)です。
本書の著者、松岡資明氏は日本経済新聞編集委員として、長年にわたりアーカイブズ・文書管理に関する数々の特集記事やコラムで同紙上に健筆を揮われてきた方です。

松岡氏はその記事や論説で日本のこの分野の発展に大きな貢献を果されたといえるでしょう。
その松岡氏がこれまでの豊富な取材経験を基に「体験的アーカイブズ論」として執筆したがこの本です。
目次を拾うと、

1「公文書管理法はなぜ、必要なのか」
2「公文書管理法の成り立ち」
3「深くて広いアーカイブズの海」
4「デジタル化の功罪」
5「記録資料を残す意味」
6「記録資料を残すには」

の6つのパートからなっています。

国の公文書管理の基本法である公文書管理法が制定されたことは、日本の文書管理・アーカイブズにとって画期的な出来事でした。

ではなぜ公文書管理法が必要なのでしょうか。
その問いに対して著者は本書の「あとがき」で次のように述べています。

「公文書管理問題の根は深い。深くて広い。それは日本の情報戦略にかかわる問題でもあり、民主主義の根幹にかかわる問題でもある。
一人の人間の生きた証ともなる。
欧米の後を追いかけることに専念していればよかった時代とは違い、国際世界と協調しながら日本独自の立場から発言をし、国際社会に協力をしていかなければいけない。
そのときに、何を頼りにするかといえば、自らがどんな足跡をしるしてきたかをたどること以外にないと気づくべきである。」 と。

このようにわれわれ国民にも大きな影響を持つ公文書管理法につき、本書はさまざまな角度から、分かりやすい解説を試みています。
日本の公文書管理・アーカイブズに関心を持つ多くの人々にお勧めしたい1冊です。

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アーカイブ研究所所長 小谷允志

記録管理学会前会長、ARMA(国際記録者管理協会)東京支部顧問、日本アーカイブズ学会会員、日本経営協会参与、ISO/TC46/SC11(記録管理・アーカイブズ部門)国内委員。
著書に『今、なぜ記録管理なのか=記録管理のパラダイムシフト』(日外アソシエーツ)など。

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