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アーカイブコラム

2011年3月22日

●発行者:出版文化社アーカイブ事業部
周年記念映像、資料の電子化、Web社史、データ時代に対応した周年記念コンテンツの制作

災害に強いアーカイブ構築を

このたびの、東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
かねてより首都圏での震災発生を想定して、BCP(事業継続の行動実行計画)のための危機管理体制整備が急務と言われてきましたが、そのことを誰もが実感する事態となりました。

個々の企業にとってだけでなく、経済全体の復興のために重要資料のバックアップは不可欠のものと言えるでしょう。
倉庫業界では、早くからこの問題に着目し、内陸の地盤のしっかりしたところに文書専用倉庫を設置して、万全のセキュリティ対策を施しています。

また今回、いろいろな場面でインターネットが力を発揮したようですが、専用業者のオンラインサーバーも比較的災害に強く、セキュリティの面からも安心です。
電気が通じないと使えないとはいえ、どこからでもアクセスできる点で、外部サーバーに最要資料を定期的に保存・蓄積するという方法は有効のようです。

一方、アーカイブすなわち歴史的資料も、地球上に唯一無二のものですから、予見しうる災害から守る手だてを講じておく必要があります。
とくに大事なものは、複製をつくる(コピー、電子データ化)ことが基本です。

地震や風水害、火災に遭わぬよう保管施設の立地や構造に十分留意する必要があります。
国立公文書館も皇居に近い北の丸のほかに、筑波学園都市に分館を設けてアーカイブを分散させています。
北海道立公文書館は国の重要文化財でもある赤レンガ庁舎という歴史的建造物の中に設置されていますが、施設は繰り返し改修されています。

いつの時代にも災害で失われる歴史的資料が数多くあります。
そのレスキューも行われるようになりましたが、経験を蓄積し、人の智恵を結集して、災害に強いアーカイブを構築していきたいものです。

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ヘリテージサービス事業部アーカイブ担当 中川 洋

歴史系博物館学芸員として資料の収集・管理や展示・教育業務に携わり、現職に就く。
現在は、企業および学園アーカイブのコンサルティング、プランニング、マネジメントに従事。

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