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アーカイブコラム

2011年6月13日

●発行者:出版文化社アーカイブ事業部
周年記念映像、資料の電子化、Web社史、データ時代に対応した周年記念コンテンツの制作

ビジネス・アーカイブズの国際シンポジウム

5月11日、渋沢栄一記念財団、企業史料協議会並びにICA企業労働アーカイブズ部会主催の国際シンポジウム「ビジネス・アーカイブズの価値」が六本木の国際文化会館にて開催された。
スピーカーには、英国国立公文書館、中国国家档案局のアーキビストを始め、アメリカ、デンマーク、フランス、インド、イタリア、日本など各国の企業アーキビスト達が参加した。興味深かったのは、英国では国立公文書館が国の機関の歴史公文書を収集保存するだけではなく、民間企業のアーカイブの確立のために積極的な支援を行っていることである。
例えばビジネス・アーカイブズの価値について、国民的理解が得られるよう、またこれらが幅広く利用されるようにするための活動を国立公文書館が行っているのである。それにはビジネス・アーカイブズの管理標準を作成することも含まれている。

また多くの企業アーキビストが共通して述べていたことは、ビジネス・アーカイブズは単に企業の歴史的資料を保存することではなく、あくまで経営に役立つものでなければならないという認識である。
つまり企業活動の過去・現在・未来を結びつけるものが記録の役割であり、歴史に基づき明日を見るというコンセプトが確立しているのだ。
従ってアーカイブズがCSRの有力なリソースにもなり得るのである。
このように企業経営におけるアーカイブズの位置づけが明確になっている組織は、日本では極めて少数であり、大変印象的であった。

日本からは(株)虎屋虎屋文庫の研究主幹、青木直己氏が発表を行ったが、和菓子という伝統産業ゆえに歴史そのものが経営資源だという話が面白かった。
事実、年間1,600件以上の社内外からの問い合わせに応ずる源泉としてアーカイブズが機能しているという。
また、和菓子の新製品が出る際には、その新製品の宣伝、販売促進に役立ちそうなアーカイブズ資料の提供を行っているそうだ。

他の日本企業も、経営の色々な場面で、もっとアーカイブズを有効活用することを考えてみてはどうだろうか。
温故知新、そこには必ずや歴史に学ぶ新しい発見やヒントがあるはずだと思うからである。

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アーカイブ研究所所長 小谷允志

記録管理学会前会長、ARMA(国際記録者管理協会)東京支部顧問、日本アーカイブズ学会会員、日本経営協会参与、ISO/TC46/SC11(記録管理・アーカイブズ部門)国内委員。
著書に『今、なぜ記録管理なのか=記録管理のパラダイムシフト』(日外アソシエーツ)など。

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