年史編纂前のアーカイブについて
過去を明らかにすることは、点描のようだと感じることがあります。ひとつひとつの点はとても小さなものだけれど、それを無数に、正確な位置に打つことによって、全く新しい絵を描くことができるのです。年史編纂も同じことだと思います。今ある資料(=点)をすべて拾い集め、一つの絵を完成させるのです。
年史を編纂する際には、倉庫の中や、創業家の自宅、工場の空きスペース等に散らばっているさまざまな資料をかき集め、必要なものをピックアップしていく作業をおこないます。一般的には、編纂にあたって委員会が立ち上がる企業様や学校様、団体様がほとんどです。ですが、働き方改革が叫ばれる昨今、ただでさえ人手不足に悩まされているのに、日々の業務をこなしながらこのような作業をするのは大変な労力がかかります。
弊社のアーカイブサポート部が創設されたのは、こんなお悩みを持った企業様からのご依頼があったからです。「社史を作るときに、未整理の資料を一度すべてひもといて整理し、必要なものが取り出せるようにしておきたいが、人手が不足している。資料整理から手伝ってもらえないだろうか」というものです。
弊社には、専門のアーキビストが多数在籍しており、全員が歴史学を専攻しています。それぞれの前職は公文書館職員、図書館司書、博物館学芸員、自治体史編纂所職員等であり、長年資料整理に従事してきたものばかりです。年史制作をお考えの方、制作にあたって何から手を付けたらよいかわからないというご担当様がいらっしゃいましたら、一度弊社のアーカイブサポートを受けてみられませんか。まずはアーキビストがお客様の資料の状況についてヒアリングさせていただき、お困りのものに合ったメニュー(コンサルティング、資料整理、電子化等)をご提案いたします。高い専門性と資料についての豊富な知識で、きっとお力添えができると思います。
ヘリテージサービス事業部
アーカイブ担当
𠮷川 真理子